10周年ありがとうの日報告①紙芝居その1

10周年ありがとうの日のチラシをつくった時、なぜかボラさんたちが目を輝かせてくいついてくれた「しぶたねができたお話を紙芝居スタイルで…」の一文。ものすごーくしょぼいイラストのめくり芸をするつもりだった代表は、みんなの頭の中に浮かんでいるであろうすばらしい紙芝居を想像し、胸を痛めていたのでした。。。ごめんね。。。
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試行錯誤の結果、スケッチブックになりました。代表の立ち位置が絶妙で、後ろのポスターの吹き出しがしっかり頭の真上に来ています。「きをつけようね」と書いてありました(笑)。
しぶたねができた話を子どもたちにちゃんと話すのは実は初めてのことで、とてもドキドキしました。私自身の話、天国にいる弟のこと、どんなふうに受け取ってくれるだろうか、これまで感じていた「きょうだいの日」のイメージが変わってしまわないかな、ドキドキ…。
でもみんないっしょうけんめい聞いてくれました。みんながどんなに大切な子どもで、仲間がいっぱいで、みんながどんなに私たちに元気をくれているか、伝わるように…。ありがとうの気持ちが伝わるように…。心をこめて読みました。
しぶたねができたおはなし
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私には、天国に弟がいます。
すぐに会うことはできないけど、心がつながっているからだいじょうぶ。
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私が中学生のとき、弟が入院している病院に行きました。
小さい子どもは病棟の扉の向こうには行くことができなくて、
弟や妹、お兄ちゃんお姉ちゃんはどうしてるのかな、
ママはいつもどってくるのかな、
不安そうだったり、さみしそうだったり、泣いていたりしました。
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次の日も、その次の日も、同じ子がいて、
不安そうで、さみしそうで、
こんな小さな子が毎日ひとりで
つらい気持ちを抱えていていいのかな、
何かできることはないのかな、
そう思った気持ちがしぶたねのたねになりました。
(代表はたねがうまれたことにまだ気づいていません)
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それから何年もたって、
弟がいなくなって、
さみしくて、悲しくて、毎日泣いていた時、
ふと、自分と同じように、きょうだいが病気だった人と
話をしてみたいと思いました。
調べてみたら、アメリカに、病気や障がいのある人のきょうだいが
メールでお話をする会があるのをみつけました。
すぐにとびこみました!
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私は英語が話せないのを忘れていました…。
みんなとてもやさしく話しかけてくれるのですが
じょうずに話すことができません。
どうなる、代表?→その2に続きます。