3月末、「きょうだいさんのための本②」がどどんと届きました!
上手く営業所止めができなくて、自宅に…入りきらない分がこんなことに…。戸惑いながらもたくさん箱を積んでくださった佐川さん、ありがとうございました。(そしてこの後、挟む用の別紙が入った箱がさらに7箱届くのです…)
ご近所さんに「引っ越しするの?」と聞かれまくりながらの7時間の青空発送作業を経て、まずは箱単位で受け取っていただける団体さんのもとに40箱、飛び立っていきました(全国で受け取ってくださったみなさま、青空の下たくさんの集荷作業をしてくださったクロネコさん、ありがとうございます!)。
病気で兄弟姉妹を亡くす経験をする子どもは、数はきっと多くなく、だけど少ないからこそひとりぼっちと感じやすくて、なんとか上手にふわりと届くようにどうすればいいのか…うーんと考えています。箱の次は、まずは全国の大きな小児科をもつ病院と保健所、関連団体の方々に送りたいけれど、ざっと計算して560カ所。送料が大きな壁でした。
そんなときに届いたあたたかなお気持ち!
数え切れないほどの100円切手が!
遡って…1月、いつも活動を支えてくださっている武田薬品工業株式会社さまのジャパンファーマビジネスユニット(国内営業部門)の方々が「患者さんや、患者さんご家族の気持ちに寄り添う」をテーマに講演会を企画してくださいました。大阪本社だけでも50名ほどの方が参加してくださり感激だったのですが、全国の営業所にもWeb配信をしていただき、合わせて300名くらいの方がきょうだいたちのおかれている状況やしんどさに寄り添い、考えてくださいました。
その時のご感想も同封してくださっていたので、許可をいただいて抜粋します。
・日々、病院を訪問していながら病気のお子さんの「きょうだい」について意識したことはなかったので、大変興味深く印象的なお話でした。また当社としてもそのような取り組み支援をしていることはお恥ずかしながら初めて知りました。非常に大切な取り組みだと思いますので、今後も全国に広がっていくことを強く望みます。
・“病気”について考えた時に、当事者か、当事者の両親または子どもに対して思いを寄せることが大抵ではないかと思う。そんな中で“当事者のきょうだい”という、実は一番苦しみを表現することが難しい立場のお子さんを支援している点に感銘を受けました。このような患者さん支援の何らかの活動を、病院等で行ってみたいです。
・小児科病棟にお伺いする機会があった時に、入院している子どもたちも大変と感じてしましたが、今回の境遇におかれている子どもたちも病棟内の共有スペースでよく見かけていたのを思い出しました。「しぶたね」の皆さんのような活動は本来ならもっと前から実施されていてもいい活動だと思いました。個人として何ができるのかを考えつつ、協力できることをみつけたいと思います。
・途中、しぶたねさんのホームページを全員に紹介・共有し、LINEスタンプを購入する者もいました。実際の現場でできることは限られますが、病院やクリニックでそんな場面に遭遇したら、温かく声掛け・手助け・見守ってあげたいと思いました。
・まずは私にもすぐできる行動をしたいと思い、LINEスタンプを購入しました。知人にプレゼントしたり紹介したりもしています。しぶたねさんの活動を知れば、協力したいと思う人もどんどん増えると思うので、タケダでの講演も継続的に行っていただきたいです。
こんな優しいご感想をたくさんいただき、これだけでも本当に嬉しくてありがたくてもうどこにも足を向けて寝られないのですが、さらにある部署の方がもう一歩踏み込んで「社内の年賀状の書き損じや余りを回収して切手に交換してしぶたねに寄付しては?」のアイディアを思いついてくださり→呼びかけられた全国の営業所の方々もご協力くださり→そしてこの切手の数です。きょうだいさんたちのために集まった切手、すごいです。
4月1日、桜の花びらが舞う中、お花見に行く人たちの間をすり抜けて、たくさんの人が冊子の発送作業のお手伝いに来てくださいました。いただいた切手を早速貼って、全国のきょうだいに向けて、たくさんの人の優しいお気持ちを足しながら冊子を送り出すことができました。
冊子を手にしてくれた高校生のきょうだいさんがこんなふうに話してくれたそうです。
「いい本だねぇ。僕たちきょうだいさんには、当たり前の話なんだよね。」
「もっと小さい時に読みたかったな」
100円切手はサクラソウです。たくさんのサクラソウの切手に囲まれて、この春のどこのお花見よりもきれいでしあわせなお花見をさせていただきました。ご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。