2020年8月2日、「コロナ禍のきょうだいさんのこと教えてくださいアンケート」設置しました。
https://ws.formzu.net/fgen/S21038406/
支援者の方、保護者の方、きょうだいの立場の方に、コロナ禍のきょうだいへの影響、必要と感じたサポートを教えていただき、できた工夫を集め、今後のきょうだい支援につなげることを目的に行いました。1か月で67件の回答がありました。ご協力くださったみなさま、大切な声を聴かせてくださり、本当にありがとうございました。きょうださんのしんどさもですが、書いてくださった保護者の方や支援者の方の胸の痛みも伝わってきます…。
予定通り、ここまでの結果をまとめたエクセルデータを公開します。きょうだい支援に関わっているみなさまが、それぞれの場所で、きょうだいの安心を増やすこと、きょうだい支援の発展につなげていただけたらうれしいです。
コロナアンケート公開データ.xlsx
8月末をいったんの〆切として置いてきたアンケートフォームですが、この結果を見てまた声を聴かせてくださる方がいらっしゃるかもと思い、9月末まで引き続き置いておきます。
コロナ禍で見聞きされた(経験された)「きょうだい」の困りごとや悩みごとについて。
抜粋してご紹介します。
【就学前、小学生】
・下の子が心疾患持ちです。上の子が保育園からコロナを持ち込んだら…と思うと怖くて、保育園に行かせてあげられません。暑くなって外で思いっきり遊ばせることもしてあげられなくて心苦しいです。
・幼稚園や保育園を休むことや、家庭での感染対策のピリピリとした空気感に対して不安定になっている。
・母親である自分が介護職で仕事をやすめず、留守中の障害児二人分の食事や雑用を一手に引き受けてくれた。頼りたくなかったけれど、頼らざるを得なかった。
・まだ習っていない課題が宿題に多く出て、親が寄り添って見てやるべきであったのに、障害児のことご優先的になってしまい、なかなか見てやれなかった。
・関わる時間が増えた為ケンカや癇癪が増え、お姉ちゃんは理解しようと頑張っている事からストレスで叫んだり物に当たったりしてました。
・母が姉のケアに当たっている間、弟はゲームやTVで時間をつぶし、次第に無表情無気力になってきた。姉と接する時間が増えて姉のパニックを目にすることが増えたので、イライラしていた。
・面会制限により入院中のきょうだいに全く会うことができなくなった。毎週のように会いに来ていたのに、もう半年近く会うことができず、さみしがっている。
・亡くなりゆく兄弟姉妹に、なかなか会えないこと、大切な尊い時間を共有できないこと、最期の最期にならないと部屋に入れてもらえないというのは、ご家族も同様の、とても辛い状況です。
【中高大学生】
・自粛期間の課題を取り組もうにも、障害児の方が常同行動で落ち着かず、図書館なども空いておらず、きょうだい児の居場所が乏しい。
・休校になった時に面倒をみなければいけない。オンライン授業を受けるときに声が入ってしまう。
・自閉スペクトラム症をもつきょうだいがいるのですが、どうしても、あまりに大きな足音や物音をたててしまったり、暴言等の理解しづらい行動がでたりすることが多く、家にいることがつらいです。
【20代~】
・兄が、ショートステイが利用できなくなったり、作業所がお休みになったり、デイも利用できなくなったりして、じっと家にいるのは難しいので困りました。
・姉がコロナに感染した場合、健康な人よりも死亡リスクが高いため、冠婚葬祭であろうと何であろうと会えない。